フットクリエイトコラム 8月号 2015
《目次》
【今月のひとこと】 自分の足で歩きたい
【足と靴の雑学】 ナンバ走り
【書斎ウォーキング】 幕末まらそん侍
【今月のお知らせ】 プレミアム商品券
【今月のひとこと・ふたこと・みこと】 自分の足で歩きたい
最初の一歩を踏み出しなさい。階段全体を見る必要はない。
ただ最初の一段を上りなさい。
マルティン・ルーサー・キング・Jr
今から約一年前、「夢の扉」というTV番組で、「アクシブ」という製品が紹介されたところ、全国からおよそ4000件もの問い合わせが集中しました。
アクシブは、モーターに頼らない歩行補助具で、片麻痺の方や筋力が弱った方の歩行をサポートする製品です。この製品を開発された会社も、これだけの反響があるとは、予想もされていなかったそうです。フットクリエイトのスタッフも、アクシブ取扱いにあたっての講習会を受講しました。
1人で歩くことには不安があるけれど、ちょっとしたサポートがあれば自立して歩ける、歩きたい。この問い合わせの件数は、そんな切実な思いを持った方が世の中にたくさんいらっしゃることを、改めて気づかせてくれています。
私たちも非力ながら、「自分の足で歩く」ことにこだわる皆様を、サポートさせて頂けるようにがんばります。今月もよろしくお願いいたします。
【足と靴の雑学】 ナンバ走り
江戸時代の飛脚は一日200キロも走り、また交代することで江戸~京都までの500キロあまりを70時間で走破したという記録が残っているそうです。彼らが使っていた、ナンバ走り(歩き)は、同じ側の手足を一緒に出し、また重心は低く、滑るように足を出すという走り方です。しかし、理論的にはそうであっても、実践してみると、左右の慣性力によって、体が回転し、走ることなどとても困難に思えます。
「右足が前に出るとき右肩が、左足が前に出るとき左肩が出る」ことを基本に、あるいは、「一方の手足を同時に出すことをあまり意識してはいけない」など、ナンバ走りをうまく取り入れるためには、コツや慣れが要るようですね。ズボンに両手を突っ込んで歩く、あるいは両手に荷物をぶら下げて歩くと、慣性力が制御され、違和感なく「ナンバ」を体験できるようです。そして、この方法を身に付けることができれば、体幹のねじれがなく、体の動きを止めない走り方で、エネルギーが節約できるのです。
ちなみに「なんば」の語源は、かつて農作業で足が深く沈みこまないようにと、使われていた「ナンバ桶」と言われる田下駄が有力な説だそうです。
「ナンバ走り 古武術の動きを実践する」 矢野龍彦他より
【書斎ウォーキング】 幕末まらそん侍
片桐は足を弾ませた。
しかし黒木を見ると、どうも走り方が奇妙だった。異様な感じを受ける。後ろに見える他の者の走りと比べても、何かがおかしい。
「おい、黒木。お主、何をしている」
「走っておる。見ればわかるだろう」
「いや、何か変なことをしているだろう?」
片桐は足を緩めると、黒木の後ろにまわり、その走りをじっと見つめた。
いったいこの違和感はなんだ?
首をひねりつつもやがて気づいた。
黒木の右手と右足が同時に出ているのだ。同じように、左手と左足も一緒に出る。交互に手足を出している自分とは違った。
「なんだその走り方は。そんなことをすると疲れるだろう?」
余計なおせっかいかと思ったが、聞かずにはおれなかった。
「気づいたのか。しかしこの走り方は疲れぬ。むしろ心地よいのだ」
黒木は涼しい顔で答えた。
片桐の方は早くも横っ腹が痛くなってきている。この違いは何だ?
「本当に疲れないのか?」
おそるおそる黒木と同じような走り方をしてみると、すぐに足がもつれ、転びそうになった。気がつくといつの間にか、元の走りに戻っている。
「おい、こんなこと無理ではないか!」
「当たり前だ。付け焼き刃でこの走り方ができるものか」
黒木は淡々といった。
「なに?ではお主、前からその走りを知っていたのか?」
「違う。このたびの遠足の沙汰を聞き、急ぎ習得したのだ」
「わざわざ今日のために修練してきたのか?」
まじまじと黒木を見た。生真面目だとは思っていたが、連日の忙しい仕事のあと、さらに走る修行をしていたとは恐れ入った。開いた口がふさがらない。
「片桐、これは南蛮走りというのだ」
黒木が言った。
「南蛮走りだって?」
「ああ、近所に住んでいる飛脚から教えてもらった。長い道のりを疲れず早く走るやり方よ」
「おのれ、そんな小細工を…」
黒木を睨みつけた。
「策といってもらいたいものだ。剣術に型があるように、走り方にも理想のものがあるようだな」
黒木は奇妙な走りのまま坂を駆けあがっていく。
片桐はうなった。予想外に黒木が速い。これでは青びょうたんに雪姫を奪われてしまう。
(それにしても、南蛮走りとは奇怪な!)
南蛮走り、ナンバ走りとも呼ばれるこの走法は飛脚が得意とし、一日に二十里(約78.5キロメートル)以上を走ることができたといわれている。
「幕末まらそん侍」土橋章宏
ひとこと
幕末の安中藩(群馬県)で、藩士の心身鍛錬のために実施された「遠足(とおあし)」が、日本のマラソン発祥と言われています。場面は、勘定方に勤務する二人の侍が、早朝、スタートした場面です。
【今月のお知らせ】
【フットクリエイト会員様 (フットクリエイトにカルテが有る方) 】
今月は8月と2月がお誕生日月のフットクリエイト会員様に 足の健康定期チェック(無料)&特別割引を実施致します。8月中にご来店頂きました該当会員様にはお誕生日特典として商品代金から10%の割引とプレゼントをご用意しております。
(商品割引は8月中何回でもご利用頂けます。)
※以下、料金はすべて税別表示です。
【プレミアム商品券使えます】
全国各地でその販売・使用がはじまった、「プレミアム商品・サービス券」。商品券をお持ちの方には、20%もお得な商品券です。フットクリエイトでも10月12日までご利用頂けます。
【アサヒメディカルシリーズ】 夏場におすすめのメディカル
「ひざ」の健康に配慮した靴と言えば、アサヒメディカル。私たちも、この靴が発売された当初からお付き合いをさせてもらっています。初めは色展開もなく、チャックもない、素っ気ない靴。「膝に優しい」という世界初の機能だけが頼りでした。
あれから10年。ファッションも大切だけれど、健康が一番だという層は増え、アサヒメディカルを体験された方の輪も拡がって、今や無くてはならないブランドに育っています。私たちも、アサヒという企業の考え方、モノづくりを大切にされる姿勢に共感し、この素晴らしい一足を、多くの方々に知って頂きたいと思っています。
[メッシュタイプ]
炎天下でのお出かけは、なるべく避けたいものですが、それでも外出しなければならない場面がありますね。せめて足元だけでも涼しく過ごしましょう。男性モデルもあります。メッシュタイプは、伸縮性が高いので、外反母趾など痛みのある方にもおすすめです。
- 女性
サイズ:22.0~25.0㎝
カラー:パープル、レッド、ワイン、ブラック、ゴールド、ラベンダー
価 格:14,000円
- 男性
サイズ:24.0~28.0㎝
カラー:グレー、ベージュ、ブラック
価 格:15,000円
ボディケアメニューのご紹介 詳しくはお問い合せください
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自力整体教室 毎週火曜日(祝日は除く)10:30~12:30 (少人数)
講師:ナビゲーター 安達実保氏
料金:1回 2000円 (初回のみ1000円で体験可)
内容:自力整体とは人にしてもらう施術ではなく、自分の体の重みを使いツボを加圧したり、揺さぶり、脱力しながら氣の流れを整えます。年齢を問わず体が硬くても始められるセルフ整体です。
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オプティマルボディケアセンター
現在、施術希望者多数のため、新規の予約がとりにくくなっています。
ご希望の方は、お問合せください。(個別・要予約)
施術:中村 圭一氏 ナカムラ接骨院院長(長岡京市)
柔道整復師、J.C.A日本カイロプラクティック総連盟認定カイロプラクター、JOPA 日本オステオパシープロフェッショナル協会講師
内容:柔道整復師として30年以上の実績を持ち、様々な手法を駆使した治療は,多くの患者さんからの支持や信頼を得ています。体のゆがみやそれに伴う種々の症状に向き合い、整骨、接骨、カイロプラクティック、オステオパシー・テーピングなどの技術による丁寧な治療を行います。
料金:初診料1000円税別(フットクリエイト会員様は免除)
施術料5000円税別(1回30~40分)※症状や施術内容により多少異なります。外反母趾矯正テーピング片足1000円税別
◆定休日のご案内◆
8月2日(日)、3日(月)、9日(日)、10日(月)、13日(木)~17日(月)、23日(日)、24日(月)、30日(日)、31日(月)です。
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