フットクリエイトコラム10月号

【今月のひとこと・ふたこと・みこと】

我々は高みに憧れるが 歩き出すことには無関心だ
山々を望みながら 平らな道を歩きたがる
                      ゲーテ

認知症の推計患者数が460万人を超え、高齢者の4人に1人が認知症の疑いがあるという時代。もはや、他人事ではない状況です。認知症を発症する原因なども、かなり明らかになってはいるものの、まだ決定的なところまでは至っていません。しかし、自分の足で歩くことがその発症に関連しているという報告もあるように、認知症のリスクを減らすために、自分の足で歩けることは、大切なことであると、今更ながら感じています。ゆっくりでも、杖を使っても、自分のペースで足を動かして、歩き続けましょう。
爽やかな季節となりました。今月は、各地で運動会などが催され、身体を動かす機会も多くなると思いますが、普段使わない筋肉を動かす際には、くれぐれも事故の無いようにしてください。

今月もよろしくお願いいたします。

 

【足と靴の雑学】       アイスマンの履物

先月このコーナーでご紹介した、チロルのアイスマンの続編です。
今回は、このチロルのアイスマン、「Otzi」と名付けられたその人が履いていた靴についてご紹介します。現在、アイスマンは、イタリア北部のアルト・アディジェ州ボルツァの市にある南チロル考古学博物館に所蔵されていますが、博物館のHPに彼の衣服や靴について、詳しく紹介されていました。
彼は高山で過ごすのに適した装備をしており、鹿や熊などの毛皮を使った靴やゲートル、外衣を身に着けていて、その裁断のテクニックや丁寧な縫い方、上手な編み細工などから、この時代のこの文明で、これらの作業が正確に専門化されていたことが判っています。そして、5200年前の彼の靴は世界で最も古いもので、非常に洗練されたデザインです、今でいう、レギンスのようなイメージです。現在私たちが履いている靴と同じように、表革のアウター部と、足が直接包まれるインナー部とで構成されています。内側は、編んだ草で作られていて、断熱材としての役割も果たしています。外側は鹿革で作られています。そして、この内側と外側とは、熊革で作られた楕円形をした靴底に、革の紐で固定されています。そして上部は革でおおわれ、足首回りは植物繊維を使って固定しています。また、革紐はよりよいフィット感を得るために、靴底に対して斜めにつけられています。(わかりにくい方は、下記のHPをご覧ください。)
彼の履いていた靴を参考にして、実験用として作られた靴は、岩だらけの地面でも滑らない事を実証し、また靴は驚くほど暖かく、快適です。しかしながら、水がしみこむため、雨の中を歩くのには適してはいません。
HPには、およそこのような内容の事が紹介されていました。5200年前と現代。確かに素材や作り方は比べものにはならないかもしれませんが、しかし、基本的な構造や考え方は、何も変わっていないことがよくわかりました。一度実物を見に行ってみたいものですね。
南チロル博物館 アイスマンの靴の紹介ページ
http://www.iceman.it/en/node/274

 

【書斎ウォーキング】         柘榴坂の仇討

「あいにく桜田濠の坂は登れやせん。勘弁しておくんなさんし」
「さようか。実はそれがしも、桜田御門の雪景色など見とうはない」
二度と見とうはない、というふうに直吉の耳には聞こえた。
ガス灯の日裏になった侍の顔は、輪郭しか見えなかった。しかし直吉の姿は光に晒されている。
「笠を上げてはもらえぬか」
その一言で、侍の正体は知れたようなものだった。
目深に冠った笠の庇を上げる。とたんに侍は、ああ、と呻くような息をついた。
「お乗り下さいまし。雪見にお伴いたしやす」
踏台を侍の足元に置く。下駄の歯は草履のようにすり減っており、素足は皹れていた。
「ご無礼いたす。許されよ」
侍が侍の俥に乗る無礼を、男は侘びたにちがいなかった。
幌の中に腰を下ろすと、男の顔は初めて瞭かになった。
直吉はその顔をはっきりと覚えていた。
(ご無礼つかまつる。御大老様に直々の訴え事でござる。なにとぞお納め下され)
そう叫びながら、行列の先頭に偽りの直訴状を差し向けた。じきに御駕籠回りの近習が走ってきた。
(訴状はご嘉納になられる。訴え人は神妙にいたせ)
やおら立ち上がって、抜きがけに近習の菅笠を払い上げた。真二つに割られた笠の中の顔を、直吉は忘れない。

                                           「柘榴坂の仇討」 浅田 次郎

——————————-ひとこと——————————————–

江戸時代から明治。価値観が180度転換した、この時代、武士たちの生きざまはどのようなものだったのか。そんなテーマをもとに書かれた「柘榴坂の仇討」。場面は桜田門の変で、大老を守ることができなかった武士と、大老を斬った武士が、年月を経て、出会うところです。

 

 

 

【今月のお知らせ】

【フットクリエイト会員様 (フットクリエイトにカルテが有る方) へ】

今月は10月と4月がお誕生日月のフットクリエイト会員様に 足の健康定
期チェック(無料)&特別割引を実施致します。10月中にご来店頂きました該当会員様にはお誕生日特典として商品代金から10%の割引とプレゼントをご用意しております。

(商品割引は10月中何回でもご利用頂けます。)

 

【レインボーカラーのコンフォート】     秋にぴったりの一足

この秋にぴったりの、美しいコンフォートシューズが入荷しました。フットライフヤマモトのベッサーシリーズ。足指に負担をかけない、素晴らしいデザインが、多くのファンに支持されている一番の理由。そのベッサーに、この秋素敵な一足が加わりました。黒を基調に、まるで織物のようなレインボー地をあしらった、とても素敵で上品な一足です。

B-11e

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイズ:22.5~24.5㎝
価 格:29,000円(税別)

【斬新なウォーキングシューズ】  ファスナーもひもも使いたくくない方へ

ウォーキングシューズというと、今ではほとんどがファスナー使い。この秋ヨネックスから発売されたウォーキングシューズは、紐でもなく、ファスナーでもない、全く新しいアイデアの一足。脱ぎ履きも」ワン・ツー・スリー」のシンプルな動作で、とっても簡単。耐久性も、私が実証済みです。
靴のデザインもつま先部がゆったりした、フットクリエイトお薦めのタイプ。ぜひ一度ご覧ください。

MC68 チャコールグレーMC68 サンドグレー

 

男性:サンドグレー、チャコールグレー 24.5~28.0㎝

価 格:15,000円(税別)

LC68 エナメルブラックLC68 シャンパン

 

女性:黒、シャンパン 22.0~25.0㎝
価 格:15,000円(税別)

 

再予告 【第3回元気で100歳クラブ市民公開講座】  10月13日(月・祝)

恒例になりました市民公開講座。今年は多くの女性が悩む「外反母趾」がテーマです。整形外科医によるお話やテーピングの実践など盛りだくさん。皆様のご参加お待ちしています。

日 時:10月13日(月・祝)13:00~16:00
場 所:ハートピア京都(烏丸通丸太町下る)
参加費:500円
内 容:講演「足のトラブルは靴で治そう-ようこそ足と靴の外来へ!」
講師 塩之谷香氏(塩之谷整形外科副院長)
講座①外反母趾テーピング講座
講師:中村圭一氏(ナカムラ接骨院院長9
講座②外反母趾予防体操
講師:荒田淳平氏(株式会社FitnessGuide代表)

 

【スロージョギング&スローステップ体験教室】     10月26日(日)

歩くだけでは物足りなく、しかし走るのには自信が無い。そんな方にお勧めなのが、スロージョギング。筋力低下防止、認知症予防に効果的なスロージョギングを一緒に体験しませんか。お蔭様で、午後の部は満員御礼。あと若干名、午前の部が参加可能です。お早目にお申込みください。

時 間:10::30~12:00
場 所:フットクリエイト2F
会 費:500円動きやすい服と靴でお越しください。)

 

 

ボディケアメニューのご紹介    詳しくはお問い合せください

●自力整体教室

毎週火曜日(祝日は除く)10:30~12:30 (少人数)

講師:ナビゲーター 安達実保氏
料金:1回 2000円 (初回のみ1000円で体験可)
内容:自力整体とは人にしてもらう施術ではなく、自分の体の重みを使いツボを加圧したり、揺さぶり、脱力しながら氣の流れを整えます。年齢を問わず体が硬くても始められるセルフ整体です。

 

●オプティマルボディケアセンター

10月12日(日) (個別)10:00~ ※空わずか。
施術:中村 圭一氏 ナカムラ接骨院院長(長岡京市)柔道整復師、J.C.A日本カイロプラクティック総連盟認定カイロプラクター、JOPA 日本オステオパシープロフェッショナル協会講師
内容:柔道整復師として30年以上の実績を持ち、様々な手法を駆使した治療は,多くの患者さんからの支持や信頼を得ています。体のゆがみやそれに伴う種々の症状に向き合い、整骨、接骨、カイロプラクティック、オステオパシー・テーピングなどの技術による丁寧な治療を行います。
料金:初診料1000円税別(フットクリエイト会員様は免除)
施術料5000円税別(1回30~40分)※症状や施術内容により多少異なります。

外反母趾矯正テーピング片足1000円税別

 

◆定休日のご案内◆

10月6日(月)、13日(月・祝)、20日(月)、27日(月)です。
今月もご購読いただきましてありがとうございます。