フットクリエイトコラム 10月号 2016
《目次》
【今月のひとこと】 天高く
【足と靴の雑学】 人間最大の臓器
【書斎ウォーキング】 コンビニ人間
【今月のお知らせ】 ヨネックスの新開発シューズ
【今月のひとこと・ふたこと・みこと】 天高く
神への信仰は本能である。それは二本の足で歩くのと同じく、
人間に生来備わっているものだ。
リヒテンベルク
10月。市内のあちらこちらで運動会などが開催されるこの時期は、旅行へ出かけるもよし、初物に舌鼓を打つもよし、家の中で読書にふけるもよし、何をするのにも気持ちのよい季節です。
京都の三条にある京都文化博物館では、10月1日から、国立カイロ博物館所蔵の特別展が開催されます。およそ4500年前の古代エジプトを支配していた王たちの、そしてそれを支えていた庶民たちの様子が、貴重な資料から蘇ってくるのでしょうか。
展示を紹介するHPによると、当時のパン造り、ビール造り職人の模型も展示されるとのこと。遥か彼方の太古より、そのような職人さんがおられたことも驚きです。
今月は、市内各所で様々な展覧会、音楽祭なども開催されます。たくさんの秋を楽しんでください。今月もよろしくお願いいたします。
【足と靴の雑学】 人間最大の臓器
臓器と聞いて頭に思い浮かぶのは、心臓、肝臓、肺…などですが、重さおよそ3㎏、表面積畳一畳分もある、「皮膚」もまた、人間最大の臓器です。
私たちの身体をすっぽり覆う表面の部分は、表皮と呼ばれています。表皮の一番深いところでは、常に細胞分裂が行われ、その細胞が、形を変えながら表面へ向い、やがて自動的に死んでしまいます。目に見えている皮膚と言う部分は、死んだ細胞が集まったもので、それもやがて、垢となって自然に剥がれ落ちてしまいます。およそ4週間のサイクルで、これらが延々と繰り返されています。
人の身体の70%は水でできています。水中から陸上への生活へと変化してきた人間にとって、身体からいかにして水分を失わないかが、大きな問題となりましたが、それを解決したのが、私たちの皮膚であり、この4週間の自然のサイクルです。
表皮では、自分を取り巻く環境を常に認識し、わが身を守るための様々な反応を示します。足裏にできるタコやウオノメは、そんな皮膚の真面目な反応によってできたものです。 (皮膚は考えるより)
【書斎ウォーキング】 コンビニ人間
泉さんが、ふと、私の履いているバレエシューズに目を止める。
「あ、それ、表参道のお店の靴だよね。私もそこの靴、好きなのー。ブーツ持ってるよー」
泉さんは、バックルームでは少し語尾を伸ばしてだるそうに喋る。
ここの靴は泉さんがトイレに入っている隙に靴底のブランド名をメモして、お店に出向いて買ったものだ。
「えーっ、ほんとですか!ひょっとして紺色のやつですよね。前にお店に履いてきましたよね、あれ可愛かったです!」
菅原さんの喋り方をトレースし、少し語尾を大人向きに変えた口調で泉さんに答える。菅原さんはスタッカートのついたような、少し弾んだ喋り方をする。泉さんとは対照的な喋り方だが、二つを織り交ぜながら喋ると不思議とちょうどいい。
「古倉さんって私と趣味が合う気がするー。そのバッグもかわいいよねえ」
泉さんが微笑む。泉さんを見本にしているのだから趣味が合うのは当然でもある。周りからは私が年相応のバッグを持ち、失礼でも他人行儀でもないちょうどいい距離感の喋り方をする「人間」に見えているのだろう。
「コンビニ人間」村田沙耶香
———————————ひとこと———————————
第155回芥川賞受賞作。現代社会の色々な問題が描かれた、興味深い内容です。主人公の古倉さんが、コンビニ仲間の泉さんと会話している場面です。
【今月のお知らせ】
【フットクリエイト会員様 フットクリエイトにカルテが有る方】
今月は10月がお誕生日月のフットクリエイト会員様に 足の健康定期チェック(無料)&特別割引を実施致します。10月中にご来店頂きました該当会員様にはお誕生日特典として商品代金から10%の割引とプレゼントをご用意しております。
(商品割引は10月中何回でもご利用頂けます。)
※以下、料金はすべて税別表示です。
【新商品】
ヨネックスの新型ウォーキングシューズ
パワークッションでおなじみヨネックス社から、新開発のウォーキングシューズが発売されました。ポイントは、靴底。柔らかな履き心地やクッション性を支持される人が多いヨネックスですが、今回のモデルは非常に特徴ある「波型形状」の靴底が押しつぶされ、それが復元することにより、踏み込んだ際の衝撃が、これまでの半分に抑えられています。ヨネックスの履き心地が大好きな方には、必見の一足です。
サイズ:男性 24.0~28.0㎝、
カラー:男性 ブラック、アンティーク
女性22.0~25.0㎝
女性 レッド、ブラック、チャコール、スモークブルー
価 格:15,000円
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効果抜群のウォーキング&ランニング教室
「歩く」ことも「走る」ことも、そして「立つ」ことも、すべて人間の基本的な動作ですが、学校では教えてもらえません。教室では、これら基本的な運動を、理論そして実践を交え、わかりやすく丁寧に指導いたします。ウォーキングやランニングをされている方、これから始めようとしている方には、ぜひ参加して頂きたい講座です。
講師は、現在、京都新聞土曜版の夕刊に「おとなのランニング授業」を執筆中の、あすリード主宰、松井祥文氏です。ウォーキングからランニングまで幅広いレベルを、非常にわかりやすくご指導頂けます。この機会をお見逃しなく!
日 時:平成28年10月23日(日)
講 師:松井祥文氏(あすリード主宰)
・健康運動指導士
・ランニング学会認定指導員
・京都マラソン2016-2017 ランニンングアドバイザー
内 容:①10:00~11:30 ウォーキング主体の講習会
「ウォーキングからスロージョギングへ」体力アップでより健康に。専門的な指導で、自己流のウォーキングやスロージョギングをより効果的に
・「歩く」と「走る」の違い
・ジョギングの効果と注意点
・講義30分+実技60分(準備体操、運動後のストレッチ)
②13:00~14:30 ランニング主体の講習会
「ジョギングからランニングへ マラソンへの第一歩」
マラソンに興味はあるけれど、何から、どのように始めたら良いかわからない、一生に一度はマラソンを完走してみたいと思っている方に
・より長く走れるフォーム
・より長く走れるペース感覚と呼吸
・講義30分+実技60分(準備体操、運動後のストレッチ)
費 用:各回いずれも2500円(税別)
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「元気で100歳クラブ」 市民公開講座 2016
今年の市民公開講座は、糖尿病代謝内科の専門医、黒江彰医師をお迎えし、糖尿病と足について、最新のトピックスを交え、靴や足と糖尿病について、興味深いお話を伺います。健やかな足をめざし、毎日を活き活きと送りたいと願っておられる皆様のご参加をお待ちいたしております。
日 時:2016年11月 3日(木・祝)
①講 演:13:00~14:30(受付12:30~)
②ワークショップ:14:40~15:10
③足の測定会&相談会:15:20~16:40
場 所:しんらん交流館(東本願寺北隣)JR京都駅徒歩8分
参加費:500円
定 員:200名
◆定休日のご案内◆
10月2日(日)、3日(月)、9日(日)、10日(月・祝)、16日(日)、17日(月)、23日(日)、24日(月)、30日(日)、31日(月)です。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。